菊撫子蒔絵硯箱

22、321cm高さ4、3cm

桃山江戸時代前期

方形角切面取被蓋造

蓋表は、咲き誇る花と豊かに茂る葉で

枝をたわめる菊が、高蒔絵の技法で左から右へ描かれます。

黒い地塗りを残して葉脈や花弁を現す描き方と

金の上に金を盛って描く描き方の2種類で表現し

エレガントな上に表情豊かです。

古い時代の金粉は、ざらっとした印象です。

力強い表とは対照的に

蓋裏は、葉を茂らせ高く伸びた撫子と

ツユを帯びた繊細な秋草。

気の遠くなるような細い筆致。

撫子のしなやかで蜜な葉の姿が生き生きと

迷いのない確かな筆で描かれます。

桃山時代らしい、華やかで装飾的なデザイン。

懸子(かけご/箱の中にもう一段掛けて入れる様に作られた部分/画像の右側)にも

繊細な筆で撫子が描かれます。

背が高いのと、低いのと。

この様に、花木を画面いっぱいに描くのは

桃山時代の美術の特徴。

左側の硯を嵌めた部分に迄蒔絵されるいる作品は作例が少なく貴重です。

気が利いていて、可愛いですね。

消え入る様な細い秋草のタッチに心を打たれます。

懸子が少し高くなる様に

上げ底細工が施されています。

水滴は木瓜型の真鍮製。

水滴起きも真鍮で、彫金の装飾。

大時代ですので、多少の傷みや汚れがございますが、作品の価値を大きく損なう程度ではありません。

価格はお尋ねください。

骨董水妖

白井澄子

京都市東山区古門前通大和大路東入元町367-4杉山ビル3F

phone/075-541-5128

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